はい、どうもこうたろです。
今回は、先日六甲全山縦走テント泊をしたときのウルトラライトの装備(24Lザック・6.7kg)の中身を紹介します。
僕が大型ザック持つときは、だいたい重さ15kg~18kgくらいなんです。
だから、ウルトラライトでテント泊の装備が7kgとか8kgとか聞いても、絶対そんな重量に抑えるのは無理だろうと思っていました。
でも、やってみたら意外と簡単にできたんですよ!
そんな僕のウルトラライトのザックの中身を、【衣】【食】【住】【その他】に分けて発表したいと思います。
じゃあ僕のウルトラライトのザックの中身の紹介、行ってみよ!
六甲全山縦走テント泊のウルトラライトザック
はい、まずザックですね。
これは、フリーライト社のSpinNap2っていう18L~24Lのザックです。
ガレージブランドのウルトラライトザックは、『山と道』のミニは25,000円くらい、アトリエブルーボトルのザックも25,000円くらいとチョットお高いんですが、これは税抜きで11,800円とかなりお手軽な値段です。
重量も166gとかなりの激軽です。
生地にはスピンネーカーというヨットの帆の生地が使われています。薄くて、軽くて、丈夫、と三拍子揃っているザックです。
防水に関しては、少しは効いてるくらいで、がっつりは効いていません。
僕はしていませんが、ゴミ袋などを内側に入れてパッキングすると中身は濡れないそうです。
外側にはあみあみ(ネット)が付いています。
ここは24Lに含まれていないスペースなので、ここにマットや行動食などをたくさん入れたら、なんとか24Lザックで1泊2日のテント泊に必要な装備を詰め込むことができました。
あと、このザックの特徴として、ウエストベルトには緊急時に使える笛がついています。強く吹かないとあまり音が鳴らないんですが、一応、遭難時に使えるそうです。
このフリーライトのザックには背中のパッドがついていません。
別売で、背負い心地を良くしたり、安定をさせたりするためのパッドがあるので、このパッドも持っていきました。
先ほども言ったように、ガレージブランドのザックとしては格安なので、買って良かったアイテムだと思っています。

【衣】ウェアの紹介
続いて、ウェア類を順番に紹介しています。
10月17日・18日の2日間に着用したウェアなので、秋の低山縦走に使えるウェアと捉えてください。
THE NORTH FACE ショートスリーブハンドレッドドライクルー
まず、いちばん下に着るノースフェイスのドライレイヤーです。
これを着ることで汗抜けを良くして、汗冷えを防げます。

モンベル スーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツ
次はモンベルのスーパーメリノウールの薄手です。
だいたいメリノウールはスマートウールもアイスブレーカーも150gくらいが基準なのですが、これは130gとちょっと薄手なんで、秋とか初夏の時期とかに使えるベースレイヤーです。
暑がりの人は真冬の低山でも着られます。
去年(2019)のモデルはウールが92%で、ナイロンが8%だったんですけど、今年からウールが85%、ポリエステルが15%の生地に変わりました。
ポリエステルの比率が上がっているので、丈夫さも増してます。
薄いんで、多少丈夫さも要るっていうことで、ポリの比率を変更したのだと思います。
ウールなんで体温調節もきいて、縦走中は重宝しました。春・夏の低山、真夏のアルプスに使えます。

モンベル U.L.ストレッチウインドパーカ
次は、同じくモンベルのウィンドシェル
モンベルU.L.ストレッチウインドパーカ 108gです。
一年間通したら、ベースレイヤーを着た上にウインドシェルを重ねるシーンが多いと思うんです。
ゴアの雨具も持っているんで、これは不要では?とも思いますが、108gの軽さで風をしのげるので登場シーンが多いです。
ゴアテックスだと暑すぎるシーンも多いんですよ。
ウィンドシェルは重さ対効果が良いので、ウルトラライトの装備でも持って行くことをおすすめします。
今回のテント泊縦走でも重宝しました。

ホグロフス フリースベスト
次はホグロフスのフリースベストです。
一般的なフリースより編み目がゆるく、毛の長いフリースであるポーラテック・クラシックの薄い生地を使用してます。
僕が持っているフリースベストの中では一番軽くてコンパクトになるので、これを持っていきました。
OMM マウンテンレイドフードジャケット
次、防寒着として、OMMのマウンテンレイドフードジャケット(390g)を着ました。厚手の化繊ジャケットです。
10月と言っても、夜の六甲山ってめちゃくちゃ寒くなるんです。
これは真冬の街着のアウターとしても使ってますが、寒がりの僕ならこれぐらい必要だろうということで持っていきました。
OMMのジャケットは山岳マラソンでよく使われるほど、軽くて暖かいです。
掛け布団にも使われる人工羽毛のプリマロフトゴールド(GD)がたっぷり180gも入っているので、普通の薄手のダウンよりかなり保温性に優れたジャケットになっています。

GOLITE レインウェア
次は、上半身の雨具になるGOLITE(ゴーライト)のメインウェア。
GOLITEは2014年 惜しくも幕を閉じたウルトラライトブームの火付け役のブランドです。
これはパックライトシェルという、ゴアテックスの中ではいちばん軽い素材を使っています。
コンパクトで軽いですが、その分耐久性はゴアテックスのゴアシェル程はありません。
今回の縦走はそんなに強い雨はなかったので出番はなかったんですけど、最悪の事態に備えて雨具は絶対持っていかなきゃならないってことで持っていきました。
※どんなときでも雨具は必要!
ミレー ティフォン50000 トレッキングパンツ
次は、ミレー ティフォン50000 トレッキングパンツです。
これは、ストレッチも効いているから行動着にも使えるし、雨具としても使えます。
普通のパンツと雨具と1つ2役にできるので、レインパンツ1本分(約200g)の軽量化ができます。
ウルトラライトには欠かせないウェアになっています。

CWX サポートタイツ
次ですね、CWXのサポートタイツです。
僕はちょっと膝に不安があるので、六甲縦走にはなくてはならないウェアですね。
モンベル メリノウールソックス
次は、替えの靴下とパンツですね。モンベルのメリノウールソックスとモンベルのパンツ。
ウルトラライトの人は、重くなるのがイヤで着替えをしない人も結構いるんです。
僕はさすがに靴下とパンツだけは着替えたいので、余分に持っていってます。

バーグハウス 防水BAG
靴下やパンツはバーグハウスの防水BAGに入れています。

ciele GO CAP Standard
次は、シエル(clele.)のファイブパネルキャップです。
シエルはカナダ・モントリオール発のスポーツキャップブランドです。
けっこう派手めのデザインが多いのですが、このキャップはモノトーンのシンプルなデザインで、私服にも利用してます。
軽さもあるので、登山でもかなり重宝しています。

【食】食べ物・飲み物の紹介
次は、食について。
六甲縦走の場合は、途中にコンビニや藤原商店っていうお店もあって、食べ物を買ったり、店内でカレーやおでんを食べられたりするので、食事はそこに任せられるんですよ。
あとは、移動中に食べる行動食とか非常食とかを持っていきました。
トレイルミックス(行動食)
軽量化のために、ナッツ類を中心としたトレイルミックスをプラボトルに入れて利用しています。
中身はナッツ、海鮮豆、チョコフレーク、芋けんぴ、バナナチップなど。
トレイルミックスだけだと飽きるので、カロリーメイトやまんじゅうも持っていってます。
注目すべきポイントは、shotzという味が濃くて、高価なゼリーです。
これはめちゃくちゃしんどいところ、六甲縦走なら菊水山(きくすいやま)、鍋蓋山(なべぶたやま)というアップダウンの激しい勝負のときに飲んでいます。いわば、勝負行動食ですね。
そして、1日の工程終わったら、翌日の筋肉痛を軽減するためにアミノバイタル飲んでいます。
https://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/products/details/index.html?item_id=aminovital_pro
あとは、骨折したりとかして動けなくなったときの非常食として練乳をもっていってます。こんなかんじで、行動食はほとんどザックのあみあみに入れております。
水
次は水です。
六甲縦走は途中に自販機とかコンビニとかたくさんあるので、そんな必要ないだろうということで、1Lだけ持って行っていきました。
1Lあれば、秋の季節なら十分足りますね。
Grayl 浄水ボトル ULウォーターピュリファイヤーボトル
ところが、僕が縦走した当日、六甲でキャノンボールというトレランの大会があって、鵯越(ひよどりごえ)駅の自販機の水が売り切れていたんです。
そんなときに「持っていてよかった!」と思ったのは、グレイル(Grayl)の浄水ボトル。
沢の水を汲んで浄水できるので、助かりました。もしこれがなかったら、リタイアするぐらいの水の減りの量でしたよ。

【住】
次は、衣食住の【住】ですね。
ゼログラム パスファインダー
一般的に自立式のテントだと、1.2~1.5kgくらいあるのですが、できるだけ軽くしたいので、非自立式のゼログラムのパスファインダー(730g)を持っていきました。
以前、奥穂高に泊まったときに台風のような暴風雨に遭ったことがあるのですが、そのときも耐え抜いたくらい、耐久性も申し分ないテントです。
このテントは730gですが、軽さを求めるならもっと軽いテントもあります。そこは軽さと快適性のバランスで選ぶと良いのではないでしょうか。

ゼログラムのフットプリント
こちらは、ゼログラムのフットプリント(テントと地面の間に敷くシート)です。テントの底面を保護する働きがあり、地面からの湿気や泥水の浸入、底冷えなども防いでくれます。
ヘリノックス トレッキングポール
あとは、テントのポールとしても使った、ヘリノックスのトレッキングポール。
ウルトラライトでは、1つ2役のものを選ぶことで軽量化に繋げるのがポイントです。
歩くときは普通にトレッキングポールとして使って、泊まるときにテントの支柱として使っています。

OMM マウンテンレイドPA100
シュラフは、 OMM マウンテンレイド Mountain Raid PA1.0です。これは下半身だけのシュラフなので、上半身には先ほど紹介したマウンテンレイドジャケットを着ます。
ボタンとボタンをくっつけて、マーメイドスタイルみたいな感じで寝るわけです。
マウンテンレイドジャケットを防寒着とシュラフと1つ2役で使いました。軽量化が大切なウルトラライトには重要なポイントです!
ただね、普通のシュラフに慣れてると、腕が自由に動くことに違和感があってちょくちょく目が覚めてしまいました。
慣れたら気にせず寝られるかもしれませんが、最初のうちは寝心地が良くないかもしれません。

エバニュー EXPマット UL180 EBA403
次はマットです。
エバニューのクローズドセルタイプ、EXPマット UL180 EBA403を半分だけ持ってきました。
このマットの半分を上半身に敷いて、ザックのパッドをかかとの部分に置きました。
実際、膝は浮くので、膝から太ももにかけての部分はマットがなくても問題ありませんでした。
これだけでも荷物を軽くできたと思います。
カイロ
あと、寒さで寝られないと困るので、カイロを3つ。
そして、もっと寒かったときの最後の手段として、エマージェンシーシートも持ってきました。
エマージェンシーシート
エマージェンシーシートは緊急用なのですが、結局僕は寒がりなので使いました。
ウルトラライトでもテント泊するなら、寒くてどうしようもないときの最終手段として、カイロだけじゃなく、エマージェンシーシートは絶対持っていくべきアイテムです。
寒くて寝られないと、次の日の行動に影響しますから。
シートゥーサミット コンプレッションバッグ
次に、シートゥーサミットのコンプレッションバッグです。
先ほどの OMM の下半身シュラフとジャケットを入れ、圧縮してコンパクトにします。
コンプレッションバッグがないと、やはり24 Lザックには収まらないですね。
シートゥーサミット エアロウルトラライトピローラージ70g
住の最後、SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)の枕 エアロウルトラライトピローラージ 70gです。
枕があるかないかで睡眠の質が変わってきます。
かなり軽くて小さいのでテント泊には必ず持っていってます。
【その他】
最後は、衣・食・住・その他の【その他】を紹介します。
ティッシュ
まずはティッシュですね。
今回はたまたまキャノンボールの参加者が多い日で、トイレの備え付けのトイレットペーパーゼロだったんで、多めにもっていって非常に助かりました。
ボディーシート
ボディシートは無くても済むと言えば済むのですが、やっぱり汗だくだと気持ちが悪いので、一応持っていきました。
ライトと電池
それから、ブラックダイヤモンドのヘッドライトと替えの電池。
登山では絶対要るので持っていきました。
パーゴワークス スナップ
パーゴワークスのスナップは、ザックのショルダーハーネスにくっつけて小物を収納するものです。
ペットボトルを入れたら水を気軽に飲めて便利です。
汗をかく夏や長期縦走のときはハイドレを使ってるのですが、秋ぐらいになるとそんなに水を飲む機会もないので、これくらいで十分かなと思ってます。
一点不満を言うと、ザックを下ろす度にちょっとずつ定位置からずれてきて、また戻さないといけないところです。
それ以外はすごく使える商品なので、全体的には満足しています。

歯ブラシ
次はこのソラデーの歯ブラシですね。マイナスイオンを放出することで効果的に歯垢を除去してくれる歯ブラシで、歯磨き粉がいらないんです。
僕は7泊8日の長期縦走でも歯みがき粉なしで磨いてるんですけど、不快感はありません。
ウェットティッシュ
それから、食事の時に必要なウェットティッシュ。
膝用サポーター
あと、膝に不安があるので膝用のサポーターも持っていきました。
YouTube用の持ち物
YouTuberならではの商売道具として、こうたろチャンネルの名刺、GoPro (ゴープロ7ブラック)、ミニ三脚です。
誰かに取材する時に渡す、こうたろチャンネルの名刺。

YouTuberの必携品。
食事中の自分撮りに使うミニ三脚。
これらは YouTuber じゃない人は不要なので、この分200gくらいは軽くなると思います。
マックパック サコッシュ
あとは、今説明したものを入れるマックパックのサコッシュも持っていきました。

まとめ
以上が【衣】【食】【住】【その他】の説明でしたが、実際にやってみてわかったウルトラライト装備のコツを4つお伝えします。
①ギアそのもの自体を軽くする
まずは、ギアそのもの自体を軽くすること。
例えば、先ほど紹介したテントは730gですが、これよりももっと軽いテントを選べば、その分が軽くなります。
②無くせるものはなくす
2つめが、無くせるものはなくすこと。今回の六甲縦走で言えば、途中お店でご飯を食べれるので、持っていく食事をなくしました。
当然ですが無くした分は軽くなります。
③コンパクトにできるギアは積極的に使う
3つめは、コンパクトにできるギアは積極的に使うこと。
シュラフを思いきり小さくできるコンプレッションバックなどのギアを積極的に使うことで、24Lという小さめのザックでも荷物が収まります。
④1つのギアで2つの機能があるものを積極的に使う
4つめは、1つのギアで2つの機能があるものを積極的に使うこと。
先ほどのトレッキングポールなら、行動中はトレッキングポールとして使え、夜はテントの支柱としても使えます。
OMMのウェアであれば、普通に寒いとき防寒着としても使え、シュラフとしても使えます。こういう1つ2役の機能を積極的に使うのがウルトラライト装備のコツです。
ウルトラライト装備の感想
最後に、6.7kのウルトラライトをやってきた感想をお伝えします。
いつもは15kgザックを背負っているので、序盤は6.7kgのザックがすごく軽く感じて、テンション上がったんですけど、中盤で距離にダレてきて軽さの恩恵をあまり感じなかったです。
ただ後半になると、いつもの15kgザックを背負ってるときと比べて足腰のよれが少なく感じました。
荷物が軽いと後半のかなり雰囲気が違って、ウルトラライトのありがたみを直に感じました。
これなら、足が疲れての捻挫や転倒もなさそうです。
僕は今まで、ウルトラライトっというと「より早く、より遠く」という感じで、スピードが上がるイメージがあったんです。
でも、実際にやってみたら、「そんなに急いで行くこともないし、のんびりしようか」っていう気持ちになりました。
普通の15kgザックでは、スピードが遅くならないよう、ずっと登ってばかりになるのですが、ザックが軽くなることによって、道草をくったり、寄り道してぼけーっとあたりを眺めたり、時間にゆとりある登山になるんですよね。
休憩も多めにして、よりゆっくり、のんびりした登山ができるという発見がありました。
装備をウルトラライトに変えれば、アルプスなどのテント泊でも、小屋に泊まらずに軽い状態で北アルプス縦走ができます。
なのでウルトラライトの装備は、膝に不安のある人や、重たいザックを持てない小柄な女性にもおすすめです。
以上、六甲全山縦走テント泊をしたときのウルトラライトの装備とその感想でした。
ほなさいなら。