Climbing 登山YouTuberこうたろさんの「僕が40代でYouTuberになったわけ」

TALに人気急上昇中の登山YouTuberこうたろさんが登場。第1回目のインタビューでは「こうたろさんが40代でYouTuberになったわけ」に迫ります。

工場勤務で休日に登山という生活をしていたこうたろさんは、何と41歳でYouTubeの道へ。

40代で身の振り方を変えるのは勇気がいることですが、なぜこうたろさんは思い切った人生の転換ができたのか?

その根本にあった想いに、TALは共感せずにはいられませんでした。

それでは、こうたろさんが登山を始めたきっかけからYouTuberに転身した理由まで。登山で潤っていく人生を一緒に追体験していきましょう。

ダイエットのために登山をしてみたら…

登山YouTuberこうたろ
登山YouTuber こうたろさん

TAL:こうたろさんが登山を始めたきっかけは何でしたか?

こうたろ:2011年ごろ、離婚をして酒浸りになりまして。太り続けていた31歳の頃に加齢臭が出たんですよ。30代前半なのに…。それで不健康なことをしてんなと思って、まずは趣味で釣りを始めました。でも冬に釣りはできなくて。

それなら運動をしてみようと「登山とかええかも?」と軽い気持ちでワークブーツを履いて山に行ってみました。

すると自然の中で体を動かすの楽しいなあ!って感じて。釣りには戻らずそのまま山が趣味になりました。簡単に言えば、登山を始めたきっかけは、ダイエットですね(笑)

シンドイのは嫌だった

TAL:最初はどんな山に登っていたのですか?

こうたろ:当時はしんどいのは絶対嫌で!富士山とかは行きたくなくて、この辺の里山で十分やと思っていました。

でも、登ると楽しくて。次は1,000m行こうか、2,000m行こうかとなり、アルプスに行こうか、富士山に行こうかと、目標がどんどん上がっていきました。並行でウエアもどんどん揃えていって。

気がついたら毎週どの山に行こうか?と考えるようになっていました。低山・高山関係なく。それが癖になって「1年間・毎週山に行く!」という目標を達成しようと思うようになったんですよ。

TAL:毎週・毎週ですか!

こうたろ:そう毎週。でもね、2回だけズルをしました。大阪の観覧車がある公園があって、そこに天保山という3〜4mぐらいの山があるんですよ。前日にベロベロに酔っ払って、そのまま始発に乗って、天保山にタッチする。これを2回だけやったことがあります。

TAL:天保山を登山1回に数えて、2回ズルをしたのですね(大笑)

こうたろ:そうそう。2015年のことでした。1年間毎週山に登り続けて。泊まりもあるので年間50〜60回は行ったと思います。その後は落ち着いて、毎週ではないけれど。山はずっと好きですね。

2012年、こうたろさん趣味の登山の様子
2012年、こうたろさん趣味の登山の様子

スリル満点の岩稜帯に萌える

TAL:色々登ってみて、1番好きになった山は?

こうたろ:岩場の多い山が好きですね。大キレットとかジャンダルムとか。南アルプスは岩場が少ないので、北アルプスによく行きます。北アルプスは岩稜帯が多いので、クライミングが好きなのもあって。

手で岩を掴んで登ったり、足を岩にかけながら高く上げたりとか。多少のスリルがあるじゃないですか、岩場って。それが何か好きです。

岩稜帯
岩稜帯
ジャンダルム

TAL:めっちゃ怖いですやん!初心者の頃はシンドイのと危ないのは嫌だったとおっしゃっていたのに、今は真逆なんですね(笑)

こうたろ:ははは。スリルがあるでしょう。私は持っている旧タイプの化繊ベースレイヤーをボルダリングや外岩でのクライミングで使っています。岩で服を引っ掛けたりすることもあるので、耐久性の弱いウールではなく、厚めの化繊素材を着ていくんですよ。丈夫とはいえ、さすがに岩にガッツリ引っかかると穴があきますね。

残業代が出る!工場の労働条件に感動

TAL:こうたろさんは、YouTuberになる前は何をされていたのですか?

こうたろ:もう、いろいろです。最初に働いたのは神戸のセリ市場で。最初は楽しく働いていたのですが、朝が早いので夜に飲みに行けないわけです。これを一生続けていくのはどうなんだろう?と思って会社を辞めました。

この時、貯金と退職金があったから中小企業診断士の勉強をしようと思い、無職で1年弱ほど勉強をしました。でもね、無職って勉強するのが意外と難しいんですよ(笑)思うほど勉強できなくて受からなかったんです。

ああ、受からんかったな、次どうしよう?と思った時に、ファッションが好きなので腕時計の会社で働くことにしました。そこでアパレルブランドに時計を売りに行く仕事をしていました。この頃に結婚しまして、その後離婚したのですが…

腕時計の会社はけっこうブラックで、残業代無しで深夜まで働いていて。これ、どうしようかなぁと。結局、会社もやめましたし、離婚のこともあり。違う所に住んでみようと名古屋に移住して、自動車会社の工場で働き始めました。

この時に、工場で働く有り難みを感じました。「残業代をくれるんや!。ああ、もらえんねやって。」人生で初めて認識しました。それなら工場で働いて、休みの日は趣味の登山をしたいと。残業代ももらえるからお金も貯まりますしね。

最初はファッションが好きだからと腕時計を売ったりしていましたが、あんまりお金にならないし時間の余裕もない。逆に、好きじゃないことを仕事にして工場で働いたら、お金ももらえるし休みも多いし。これええなあ!と。

TAL:残業代を貰えることがすごいことだったのですね。

こうたろ:そうなんです。

貯金150万円を元手に、無職でYouTuberに転身

TAL:こうたろさんは40代でYouTuberに転身されていますが、そのきっかけは?

こうたろ:非正規で34歳ぐらいから仕事を転々としていたんですけど。ある時、このままでは将来やばいんじゃないかと思いました。おじさんになった時に、どないすんねん?と。

当時はお酒を皆でワイワイ飲んで。山に登って。何も考えてなくて。その日の快楽ばかりを生きていました。

そうこうするうちに、工場の契約満了時に貯金が150万円貯まっていまして。登山バーをしたいけど経験ないしな〜とか思っていました。今考えると登山バーをやらなくて良かった〜と思いますが。何しか、登山バーをする勇気がありませんでした。

こうして2回目の無職で何かにチャレンジする機会がやってきて。それがYouTuberだったんです。41歳の3月のことでした。

半年後のチャンネル登録者数は296人

TAL:無職でYouTuberに転身とは、すぐにうまくいきましたか?

こうたろ:いかんせん、これが。

おっさんがイチからYouTuberやるってむっちゃしんどいですよ。そりゃあ可愛い女の子は得やなと、サムネイル1つとっても、おっさんとはクリック率とか全然違います(笑)

今You Tubeを観ている人は30〜40代の女性は少なく、30代〜50代の男性が圧倒的。You TubeのAnalytics(アクセス解析)では80%が男性、20%が女性です。

実際に山に行ったら、解析の通りというか、40〜50代の男性に声をかけられることが多いです。

で、150万を元手にYou Tubeを始めたのですが、全然成果が出ないんですよ。僕が入っているオンラインサロンのたくぞー(Takuzooo)さんという人が、半年でチャンネル登録者数24,000人ぐらい行ったんですよ。

その人を見ているから半年やったら2万人ぐらいいくやろうと思っていたのですが、それはごく一部の人の話で、見通しが甘かったんです。

実際には半年で296人!全然伸びひん、全然伸びひん!!!と。

TAL:おおお。それは厳しい感じがします。しっかり296という数字を覚えていらっしゃるのですね。

You Tubeに出会えたのが凄いことだ!

TAL:半年で296人だったわけですが、その後はどうされたのですか?

こうたろ:たくぞー(Takuzooo)さんが言うには、You Tubeって全然動かへん岩やと。最初は全然動かへんけど、ちょっと動き出したら少しづつ動いて。そのうち雪だるま式に膨れ上がってくるから、諦めずに押し続けろということを聞いたので。

You Tubeやるって言う人も実は少ないし、やってもほぼやめるんですよ。恥ずかしいとか馬鹿にされるとかで。コツコツと動画出して続けたとしてもチャンネル登録者数1,000人の人たちは全体の10%、10,000人で全体の3%しかいませんから。

僕はYou Tubeを続けたくて。You Tubeに出会えたのが凄いことやと思っているので。

歴史上を振り返ると、武士の時代に農民だったら「斬り捨て御免」といっていきなり切り捨てられてもしょうがないです。理不尽ですよね。生まれた時によって全然仕打ちが違うんです。敗戦時ならめちゃくちゃ貧乏したり。

今の時代はコロナはありますが、おいしい水を普通に飲めて犯罪もなくて、自分のやりたいことができて、You Tuberもできて。

40代であろうが、この時代に生まれてきてんやから、周りがとやかく言おうとやるしか無い!この信念でYou Tubeを続けています。

楽しく生きるために、今できることをする

TAL:今のご自身の状態を表現するとどんな感じでしょうか?

こうたろ:楽しく生きるために色々頑張っている感じかな。楽しい人生を送るために睡眠時間を削ってYou Tubeを頑張ったりしています(笑)

嫌な仕事・嫌な上司など、嫌なことは30代の時にけっこうやってきたので。これからは好きなことをして、それをYou Tubeのテーマにして生きていきたいです。

TAL:楽しく生きるために今できることをやっていると。

こうたろ:そう、楽しくなりたいからですね。楽しく生きていくために、自由に生きていきたい。

TAL:楽しく生きていきたいですか。すごくステキですね!

40代は、体も頭も動くからやりたいことができる

TAL:最後に、読者の方にメッセージをください。

こうたろ:職場のこととか、今悩んでいることがあるなら、僕もいっぱいあったので。好きなことをして生きていった方がいいんじゃないかというのがありますね。

僕が40代でYou Tubeを始めたのは、今ならまだ体も頭もちゃんと動くので、やりたいことができるじゃないですか。でも年をとったら今よりはできなくなる。だから今やらないと、最後になるかもしれない。

死を目前にした方のインタビューでは、もっとやりたいことをしたら良かった、もっと恋をしたら良かったとか。そういうのばかり出てきます。

僕は後悔したくないですよ。

前の会社を辞める時も、こんなおっさんんが夢を見てどないすんねんとか言われましたが、結局やらないと一生後悔するからやったほうが良いんじゃないかと思いました。

だから、やりたいことはやればいいと思います。

TAL:私もやりたいことをやりたくなりました!今日はありがとうございました。

次回、「登山YouTuberこうたろさんがチャンネル登録者数1万人を超えるまで」に続く